戸塚先生の本

昨日最後まで読み終わりました。

といっても、結構斜め読みで。といいますのも、先生は植物にご興味がすごくあったみたいで
詳しい記述がとても多いです。面白そうですが、でも、知識のない私はついて行けません(^^;)
思わず飛ばして読んでしまいました…(いつか読み直しますので、先生お許しを!)

最後の記述が2008年7月5日でした。(今手元に本がないのであくまで私の記憶では。)
7月10日にお亡くなりになっています。
7月5日に外来に行ってそのまま入院になったようです。その前の月は東京へ少し行かれたとか、
近所の散歩されたとの記述もありましたので読んだ限りでは「不意」という気がしました。

他にもあるのかも知れませんが、死を間近にされた方のこれだけ詳しく思いを綴られたものは
初めて読みました。基本的に妥協を許さない冷静で厳しい方だと思いますが、でも、ユーモラスな、
あるいは柔らかい感性もお持ちの方だったんだな、と初めて実感しました。

読んでいて結構辛かったです。私の個人的な事情もありますし。正直読み終わってほっとしました。

でも、がん患者が気をつけるべきポイントが具体的にたくさん書いてあります。当たり前ですが、
がんになったら終わり、ではなく、そこからどう行動していくか、ですね。先生はたくさん
困難に直面されていますが、本当に的確に一つ一つ対応されたように思えます。そういったところに
人間の真価を見る思いです。